脱コリボディセラピスト 小島です。
「 私は実は心身症だったかもしれない。」
今頃だけど気づきました。
セラピストがそんなこと言っていいのかと思うけれど、実は誰にでもありえることなので書きます。
最近読んでみると良いと薦められたミステリー作家である夏樹静子さんの本。
「腰痛放浪記 椅子がこわい」
この本はミステリー作品ではなく彼女が体験した実話。
執筆活動に忙しい夏樹静子さんが3年間にも渡り原因不明の激しい腰痛に悩まされた記録です。
簡単に内容を紹介すると
ご本人は明るく快活な性格で書きたいことが沢山あり、仕事には意欲的。
原稿が締切に遅れることはない。
作家としての幅を広げたくてミステリー以外にも挑戦していた。
書きたくてしょうがないのにある日から椅子に座っていられないほどの腰痛が襲ってくる。
症状はどんどん悪化するが、休筆したくないため寝ながらでも書き続ける。
腰痛に良いと言われることや病院は東洋、西洋医学を問わずにさんざん試した。
動けないので医師にはご自宅の福岡まで来てもらうことも。
筋力をつけるために真面目にプールにも通った。
西洋医学的に腰の異常は全くみられない。
何種類も強い痛み止めを試したり、注射をしても痛みは引かない。
筋力低下を疑っていた先生方からは心の問題を指摘されたが、本人は心の問題でこんなにも腰が痛いワケないし、明るい性格の自分にストレスはないと頑として否定し続けた。
結果的に大きかったのはミステリー以外に挑戦したことで「ミステリー作家 夏樹静子」というプレッシャーとその名を背負うことに体が耐えられなくなっていた。
ご本人の自覚が全くないまま、書きたい意思と反して自分が作り出している耐え難いほどの腰痛が体が休むことを訴えていた。
私の場合は頭痛。
ひどい肩こりや眼精疲労から来ていたと思われるが、慢性化していたためその自覚はなく頭痛が頻繁に起こる。
初期症状の段階で市販の鎮痛剤を服用しなければ頭痛は悪化し、あまりの痛さで気持ち悪くなり嘔吐することも珍しくはない。
たまに脳のCTを撮ることになるが異常は見つからない。
ひどい時はロキソニンに加え、ボルタレン(坐薬)を処方してもらっていた。
ロキソニンが市販されるようになって喜んだ一人だと思う。
月に一箱なくなるのでまとめ買いしていた。
鎮痛剤を持ち歩かないと不安でしょうがない。
頭痛に加えて上奥歯が痛くなることもあった。
奥歯が痛くなり始めたら頭痛がくるサインにもなっていた。
もちろん歯医者に行っても異常はない。
「いっそ神経抜いてください」とお願いしたこともあるが、異常がないため止めた方がいいと言われあきらめた。
ここ2、3年は夏樹さんと同じく鎮痛剤が効かないこともあった。
三日三晩激しい頭痛で身動きができない。
やっと寝付いたとしても、また頭痛で起こされる。
ロキソニンを時間を空けずに飲んだり、坐薬を使用しても効き目はない。
今すぐ脳みそを取り出してほしいと真剣に本当に思っていた。
だいたい土日を挟むことが多かった。
(現在読んでいる「ヒーリング・バックペイン」という本では「週末・バカンス症候群」ともいうらしい)
一人で苦しんだ挙句、最終手段で病院に駆け込むが坐薬を使用した後では何もできないと言われ、少しベッドで休んでから帰るように言われる。
ただ病院のベッドで横になっているだけ。
それだけ。
でも痛みがどんどん引いていくのが分かる。
この三日三晩は何だったのかと思うくらいだ。
痛みが引いてしまえばまた普通に生活できるようになる。
そういうことが何回かあった。
だから病院に行くのは最終手段と決めていた。
普段自覚はないがひどいであろう肩こりから来ることは薄々感じていた。
でも病院で寝ているだけで痛みが引くことは理解ができなかった。
医師から自律神経失調症と言われるが、だからどうしろという指示はない。
それに自分ではストレスからだと思ってもいなかった。
たまに仕事でストレスを感じることはあったが、「仕事していれば皆そうだし」と誰もが思う程度。
ストレスでここまで激しい頭痛にまで発展する思ってもいなかった。
20年以上前になるが大学の講義で先生が言っていた。
「みんなよくストレス溜まった~と言っているが、本当にストレスが溜まると体に異常が出る」
その時は「へー、そんなものなのか~」と印象に残ったが理解はしていなかった。
幸いだったのは夏樹さんのように毎日続いたわけではないことでした。
大して背負うものもないし、夏樹さんほどキッチリさんでもないせいでしょう(^_^;)
私は今の仕事になってから鎮痛剤の量は激減しました。
長年かかって作った肩コリはまだ解消しきっていませんが、自覚できるようになり対処しています。
そして激しい頭痛は今のところ再発していません。
「そんなにプログラマーがイヤだったのか?」と思いますが自分では結構面白い仕事だったと思っています。
皆さんは 思い当るところはないですか?
これも自覚から始めることが大事なようです。
そうはいっても仕事を辞めるわけにはいかないのでどう対処したら良いのか。
先にも書いた「ヒーリング・バックペイン」は医師からみた心身症の本です。
ヒントがあると思うので読み終えたらまた書きますね。
~アロマトリートメントで脱コリ!~
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